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水稲の農薬散布をドローンに任せるメリット|無人ヘリとの違い
ドローン農薬散布2026.08.30

水稲の農薬散布をドローンに任せるメリット|無人ヘリとの違い

水稲栽培では、病害虫の発生状況や稲の生育を確認しながら、適切な時期に農薬を散布する必要があります。

しかし、夏場の水田で行う農薬散布は、農業従事者にとって負担の大きい作業です。重い散布機を背負って圃場内を歩く方法では、暑さによる体力消耗や農薬への接触リスクも気になります。

こうした水稲防除の負担を軽減する方法として、現在活用が広がっているのが農業用ドローンです。

この記事では、水稲の農薬散布をドローンに任せるメリットと、従来から利用されている無人ヘリコプターとの違いについて解説します。

水稲の農薬散布で発生しやすい課題

水稲の農薬散布で特に難しいのが、限られた期間内に作業を終えなければならないことです。

病害虫の発生状況や天候によっては、散布できる日が限られる場合もあります。複数の圃場を管理している農家では、必要な時期にすべての散布を終えることが大きな負担になります。

また、動力噴霧器などを使用する場合は、ホースの移動や薬剤の補充、圃場内を歩く作業が必要です。水田は足元が不安定なため、転倒や熱中症にも注意しなければなりません。

農業従事者の高齢化や人手不足が進むなか、農薬散布に必要な人員を確保することが難しい地域も増えています。

水稲の農薬散布をドローンに任せるメリット

1.農薬散布の作業時間を短縮できる

ドローンは水田の上空から薬剤を散布するため、作業者が圃場内を歩き回る必要がありません。

農研機構のスマート農業実証では、農薬散布用ドローンの導入によって、慣行防除と比べて作業時間が平均61%短縮された事例が紹介されています。

作業時間を短縮できれば、空いた時間を水管理や草刈り、生育確認など、ほかの作業に充てられます。

2.身体的な負担を軽減できる

水稲の防除時期は気温が高くなりやすく、重い散布機を背負って水田内を移動する作業は大きな負担になります。

ドローン散布では、作業者は圃場の外から機体を操作します。ぬかるんだ水田の中を歩かずに済むため、足腰への負担や転倒、熱中症などのリスク軽減につながります。

農薬を散布している場所から一定の距離を取って作業できることもメリットです。

3.小区画や不整形な水田にも対応しやすい

ドローンは機体が比較的小型で、圃場ごとの移動や離着陸がしやすいことが特徴です。

中山間地域にある小区画の水田や、形が複雑な圃場、複数の場所に分散している水田でも活用できます。大きな機体では作業しにくい場所や、周囲の状況に細かな配慮が必要な場所でも、飛行計画を調整しながら散布できます。

4.必要な圃場だけを散布しやすい

同じ地域の水田でも、品種や田植えの時期、生育状況は必ずしも同じではありません。

ドローンであれば、病害虫が発生した圃場や追加防除が必要な圃場など、対象を絞ったスポット散布にも対応しやすくなります。

地域一斉防除とは別に、「この圃場だけ散布したい」「前回散布できなかった場所を追加でお願いしたい」といった場合にも利用を検討できます。

5.農業用ドローンを購入せずに利用できる

農業用ドローンを自社で導入する場合、機体の購入だけでなく、操縦者の育成、機体の維持管理、バッテリーや充電設備の準備も必要です。

農薬散布事業者へ作業を委託すれば、機体を所有していない農家でもドローン散布を利用できます。

まずは一部の圃場や繁忙期だけ依頼し、作業効率や費用を確認する方法もあります。

ドローンと無人ヘリの違い

無人ヘリコプターは、一度に広い範囲を効率よく散布できるため、まとまった面積を対象とする地域一斉防除で長く活用されています。広範囲の水田を短時間で散布する場面では、現在も有効な方法です。

一方、ドローンは無人ヘリより小型で、圃場間の移動や取り回しがしやすいという特徴があります。

広くまとまった水田を一斉に散布する場合は無人ヘリ、小区画・不整形圃場や個別の依頼、追加防除にはドローンというように、それぞれの特徴に合わせて使い分けることが重要です。

ドローンが無人ヘリのすべてを置き換えるのではなく、これまで対応しにくかった圃場やスポット散布を補う選択肢と考えると分かりやすいでしょう。

ドローン散布を依頼する前に確認したいこと

ドローンで農薬を散布する場合も、使用する農薬の適用作物、対象病害虫、希釈倍率、使用量、使用時期、使用回数などを守る必要があります。

また、風や雨などの天候、周辺の住宅や道路、隣接作物、養蜂場、電線や樹木などの障害物についても事前確認が必要です。

農薬の種類によってはドローン散布に対応していない場合もあるため、使用予定の農薬や防除目的を散布事業者へ伝え、対応の可否を確認しましょう。

水稲のドローン散布は部分的な依頼から始められます

水稲の農薬散布をドローンに任せることで、作業時間の短縮、身体的負担の軽減、小区画への対応、スポット防除などが期待できます。

特に、人手が足りない、追加防除だけ依頼したい、無人ヘリでは対応しにくい圃場があるといった場合に、ドローンは有力な選択肢になります。

株式会社Next innovationsでは、水稲をはじめとした農作物へのドローン農薬散布に対応しています。定期的な一斉散布だけでなく、一部の圃場や追加防除などのスポット散布についてもご相談いただけます。

圃場の場所や面積、作物、使用予定の農薬、希望時期などを確認したうえで、散布方法をご提案します。農薬散布の人手不足や作業負担でお困りの方は、お気軽にお問い合わせください。

水稲の農薬散布をドローンに任せるメリット|無人ヘリとの違い