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災害時にドローンは何ができる?大型ドローンによる物資輸送の可能性
災害対策2026.08.06

災害時にドローンは何ができる?大型ドローンによる物資輸送の可能性

地震や台風、豪雨などの災害が発生したとき、最初に大きな問題となるのが「必要な物資を、必要な場所までどう届けるか」です。

道路が土砂でふさがれている。橋が損傷して車両が通れない。山間部の集落が孤立している。

こうした状況では、食料や飲料水、医薬品などが用意されていても、被災した方のもとまで運べないことがあります。

そこで注目されているのが、大型ドローンを活用した災害時の物資輸送です。

道路が使えなくても空から物資を届けられる?

災害時のドローンと聞くと、上空から被災状況を撮影する様子を思い浮かべる方が多いかもしれません。

実際に小型ドローンは、道路の寸断状況や土砂崩れ、河川の氾濫、建物の損傷などを確認する手段として活用されています。人が立ち入ると危険な場所を、上空から確認できることは大きな強みです。

しかし、現在のドローンに期待されている役割は「見ること」だけではありません。

大型の物流ドローンを使えば、道路が通れない場所に空から物資を運ぶことも可能です。道路の復旧を待つことなく、離れた地点同士を直接結べるため、孤立した地域への新しい輸送手段として期待されています。

もちろん、どんな状況でも飛行できるわけではありません。強風や大雨、飛行ルートの安全性、周囲の人や建物、関係機関との調整など、確認しなければならないことは数多くあります。

それでも、陸路しか選択肢がなかった状況に「空から運ぶ」という手段が加わることには、大きな意味があります。

FlyCart 100なら何を運べる?

株式会社Next innovationsでは、重量物の運搬に対応した大型物流ドローン「DJI FlyCart 100」を活用しています。

FlyCart 100は、最大80kgクラスの荷物を運べる高積載型のドローンです。一般的な空撮用ドローンとは異なり、資材や物資を運ぶことを目的として設計されています。

災害時の活用を想定した場合、次のような物資の輸送が考えられます。

  • 飲料水や非常食

  • 医薬品や衛生用品

  • 毛布や衣類

  • 携帯電話などの充電機器

  • 無線機や通信設備

  • 小型発電機や燃料

  • 救助・復旧作業に必要な工具や資材

例えば、2リットルの飲料水であれば、容器などの重量を考慮する必要はありますが、一度にまとまった量を運べます。数百グラム程度の医薬品を運ぶ小型ドローンとは異なり、大型ドローンは「現場で本当に必要となる量」を運べる可能性を持っています。

また、ウインチを使用して荷物を吊り下げる方式なら、ドローンが着陸できない場所でも物資を下ろせます。

山間部や斜面、がれきが残る場所など、着陸スペースを確保しにくい災害現場では、この仕組みが役立つ可能性があります。

人が危険な場所へ入る回数を減らせる

大型ドローンによる輸送の価値は、単に荷物を早く運べることだけではありません。

災害現場では、物資を届ける側にも危険が伴います。土砂崩れが再び起こる可能性のある道路や、足場が不安定な斜面を、人が重い荷物を持って進まなければならないこともあります。

そのような場所へドローンで物資を運べれば、救助隊や作業員が危険な区域へ入る回数を減らせます。

すべての作業をドローンに置き換えることはできません。しかし、ドローンに任せられる運搬を切り分けることで、人は救助活動や状況判断など、人にしかできない仕事へ集中しやすくなります。

災害時のドローン活用は、被災した方へ物資を届けるだけでなく、救助や復旧に携わる方の安全を守ることにもつながります。

災害が起きてから準備しても間に合わない

大型ドローンを保有していれば、災害発生後すぐに物資を運べるとは限りません。

安全に運用するためには、離着陸地点や飛行ルートの候補、運搬する物資、荷物の固定方法、関係機関との連絡体制などを事前に確認しておく必要があります。

特に重要なのが、平常時の訓練です。

実際に荷物を積み、想定したルートを飛行してみると、地図を見るだけでは分からなかった課題が見えてきます。電波状況や周辺の障害物、風の流れ、荷物を受け取る場所の広さなど、現場で確認して初めて分かることも少なくありません。

自治体、消防、地域の建設会社、物流事業者、ドローン事業者が平常時から連携し、「どの場所に、何を、どのように運ぶのか」を話し合っておくことが、いざというときの迅速な対応につながります。

ドローンを“もしもの備え”から“使える備え”へ

災害時の物資輸送は、大型ドローンの可能性を特に強く感じる分野の一つです。

FlyCart 100だけですべての問題を解決できるわけではありません。それでも、道路が使えないときに物資を届ける手段が一つ増えることで、助けられる人や守れる安全があるかもしれません。

災害時に本当に役立つためには、機体を用意するだけでなく、地域の状況に合わせて訓練を重ね、運用方法をつくっておくことが大切です。

株式会社Next innovationsでは、FlyCart 100を活用した重量物輸送の実証や、災害時の物資輸送を想定した飛行・運搬テストについてもご相談を承っています。

「この場所まで物資を運べるのか」「どの程度の荷物を運べるのか」など、具体的な場所や条件がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

災害時にドローンは何ができる?大型ドローンによる物資輸送